vol.126

教材学を教員養成学部の正課に
一般社団法人全国図書教材協議会名誉会長
日本教材学会副会長
清水 厚実

 教師の教育力、指導力、研究力が大きな教育問題となっていることから、それに応えるため、日本教材学会では二十五年にわたる研究成果をまとめ『教材学概論』を発刊し、全国の国公私立大学、短大の教員養成学部に送り、これを学生のテキストとして活用するよう要望することにしている。

 ご承知のように文部科学省では、国立大学の教育学部に対し、教員養成を目的としない学科や課程はこれを廃止し、教員養成に特化するよう指導しており、すでに今春からその要請に応え、高齢化や国際化に備える新しい学科、課程を作っている大学もでてきている。

 日本教材学会としては、新しい情勢のなか、教育上きわめて重要な教材について、教員養成学部、学科において「教材学」を正課として取りあげ、学ばせるよう各方面に要請することにしている。

 教材学概論』の構成は、第1章 教材とは、第2章 教材に関する制度と歴史、第3章 教材の種類、性格、機能、第4章 教育・心理検査と教材、第5章 学習内容と教材、第6章 情報通信技術の活用と教材、第7章 教科指導と教材、第8章 道徳教育と教材、第9章 「総合的な学習の時間」の教材、第10章 特別活動と教材、第11章 特別支援教育と教材、第12章 地域と教材、第13章 生涯学習と教材、第14章 教材の作成・活用、第15章 これからの教材―の15部で構成している。

 執筆者は各教科、道徳、特活、総合学習、情報教育、生涯学習、環境教育、地域学習、心理検査、特別支援教育等のそれぞれの学者、研究者などの専門家が担当し、教員を目指す学生のテキストとして役立つよう構成している。本書は平成28年早々に発刊し、教員養成学部、学科に送り、学生の教育のため有効に活用するよう要請することにしている。

〜図書教材新報vol.126(平成27年10月発行)巻頭言より〜