vol.157

業界の持続的発展を図るための研究を
一般社団法人全国図書教材協議会名誉会長
日本教材学会会長
清水 厚実

 日図協並びに全図協の全面的な支援と協力をいただいて発足した日本教材学会は、今年で創立三十周年を迎えることになった。

 日本教材学会は、図書教材等「教材」についての学術的研究を目的に、「教材」の開発や活用の研究を進め、図書教材業界の持続的発展を図り、「教材」の教育的、社会的認識を深めることを目的としているものである。

 今年度は創立三十周年記念大会を10月20日、21日の両日にわたり広島県福山市の福山大学で開催し、「新学習指導要領に基づく教材開発の新視点」をテーマに、独立行政法人教職員支援機構次世代型教育推進センター・大杉昭英上席フェローによる記念講演とそのテーマをめぐるシンポジウムを開催することにしている。このほか個人、研究団体並びに学会のプロジェクトからの研究発表も行われることになっている。

 また、学会の活動を全国的規模に進める立場から一昨年発足した支部活動では、今年に入って関東・甲信越支部が2月24日に早稲田大学で研究会を開き、東京学芸大学・太田伸也教授による講演『「主体的・対話的で深い学びと教材開発」〜算数・数学科のこれから〜』とそれをめぐる研究協議のほか「アメリカ向けの教科書開発で重視したこと」と題して教育同人社・山口直人編集部第二課長による珍しい研究発表はじめ、小・中学校の教師、大学院生からの貴重な教材研究についての発表があった。

 引き続き3月24日には、東海・近畿・北陸支部の研究会を名古屋の中部大学で開き、シンポジウムでは「持続可能な開発のための教育(ESD)と教材」をメインテーマに、愛知教育大学教職大学院・佐藤洋一教授、同・竹井史教授、中部大学・宮川秀俊教授による講演と研究協議のほか、8つの研究発表もあった。

 なお、10月の研究発表大会では、各支部より販売店代表も研究発表を行うことになっており、その発表に強い関心がもたれている。

〜図書教材新報vol.157(平成30年5月発行)巻頭言より〜