vol.160

『授業と教材』(改訂版)の発刊とその活用
一般社団法人全国図書教材協議会会長
佐野 金吾

 このたび日図協から『授業と教材』の改訂版が発刊されました。日本教材学会名誉会長・川野邊敏日図協副会長を委員長とする日本教材学会の会員が作成を担当しました。

 本書は「教材とは何か」、「教材にはどんな種類があり、それをどう活用すれば授業の質を改善できるか」など、教師の日ごろの悩みに応えるため平成5年より発刊(当時は財団法人図書教材研究センター)してきましたが、このたびの「社会に開かれた教育課程」の理念のもとに改訂された学習指導要領によって全面的に書き直したものです。

 今次の学習指導要領の改訂では、教育基本法第2条に示す教育の目標を達成するため、子供たちが学ぶことの意義を実感できる環境を整え、一人一人の資質・能力を伸ばす取り組みが必要となりますが、それには教職員をはじめとした学校関係者はもとより家庭や地域の人々も含め、様々な立場から子供たちに関わる全ての大人に応分の役割を求めています。

 また、教育基本法や学校教育法に掲げる目標を達成する教育活動を進めるに当たっては子供たちの主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善への取り組みが必要で、学習指導要領も授業の質的改善を図れるよう、その枠組みをはじめとして各教科等の目標・内容・方法等について具体的な改訂を行っています。本書は、このような学習指導要領の改訂を受けて授業の質的改善への取り組みを促すことができるよう教材に関する基礎・基本を扱っていますので、販売店の皆様が学校を訪問される際に教師と共通の話題で話合いができる便利なガイドブックとしても活用できます。ぜひ本書を研修や販売の際に活用されることを願っています。

〜図書教材新報vol.160(平成30年8月発行)巻頭言より〜