vol.169

新しい教育課題と教材のあり方の研究
一般社団法人全国図書教材協議会名誉会長
日本教材学会会長
清水 厚実

日本教材学会では、次々と新しい教育課題や新教科が生まれる中で、研究部が中心となってその課題に応えるよう研究を進めています。

新年度は、コンピューターやタブレット端末、インターネットなど情報通信技術(ICT)を小学校で活用する動きが本格化しており、どんな使い方がよいかが問題となっています。

ICTの活用に関連し、来春、2020年度から使う小学校の教科書には、大きくいって二つの要素が新たに加わってまいります。

その一つは、QRコードなどを使った支援、二つ目は教科をまたいだプログラミング教育です。

この教育は今までになかった新しい教育であるため、その使い方などについて研究を深めます。研究部では、これらの問題についてプロジェクトを組織し、徹底した研究を行って各社に提供することにしています。

なお、昨年度の研究では「教材と教科教育の理論的研究」−M.バフチンの対話論と理科、社会科、算数科の教材分析−(研究代表者・朝倉徹)、「学校教育における『発見・創造』の再考」−教科固有の「見方・考え方」はどう働くか−(同・清水美憲)、「幼児教育における教材の在り方」−幼児の生活経験を広げ深める教材−(同・藪中征代)、「『主体的・対話的で深い学び』その深さをどう創るか−その2−」(同・下田好行)、「未来に生きる子供達のための図書教材」−21世紀にふさわしい教育と図書教材−(同・谷合敬)、「持続可能な開発のための教育(ESD)と教材」−SDGsの17の目標に向けて−(同・宮川秀俊)、「次期学習指導要領へ対応するための小学校プログラミング教育推進のための研究」−教育委員会、民間企業、それぞれの立場からのアプローチ−(同・小池英明)、「電気の利用における、個人教材の有用性と教材開発」−扱いやすさと正確な実験結果による興味付け−(同・大橋陽一郎)など時宜に即した教材研究が行われました。

〜図書教材新報vol.169(令和元年5月発行)巻頭言より〜